主要研究テーマ
1. サケ科魚類の産卵行動解析
バイオロギング技術を活用し、サケ・マス類の産卵行動を詳細に解析しています。加速度センサーや深度センサーを用いることで、これまで観察が困難だった水中での繁殖行動を定量的に評価しています。
2. 精子運動分析からみた繁殖成功分析
倒立顕微鏡とビデオカメラで撮影した動画について、精子運動分析(遊泳速度、運動率、軌跡分析)を行うことで、個体の繁殖成功を評価しています。
3. 繁殖成功度の評価
産卵床の物理的特性と繁殖成功度の関係を明らかにし、効果的な保全策の提案を行っています。ドローンを用いた空撮技術も導入し、広域的な産卵床分布の把握に取り組んでいます。
研究手法
バイオロギング
- 加速度データロガー
- 深度・温度センサー
- 音響テレメトリー
- ビデオロガー
- 心電図ロガー
生理学的・遺伝的分析
- 精子運動分析
- 父性判定
- MHC分析
データ解析
- 機械学習を用いた行動分類
- 時系列解析
- 空間統計モデリング
- 個体ベースモデル
研究フィールド
- 北海道標津川
- 秋田県阿仁
- 北海道洞爺湖
- その他日本各地のサケ・マス遡上河川
共同研究
国内外の研究機関と連携し、サケ科魚類の生態解明に取り組んでいます。